シニアも子どもも楽しめる“寄り道スポット”。旧開智学校が人気の理由

松本城まで来たなら、ぜひ立ち寄ってほしいスポットがあります。それが 「国宝・旧開智学校校舎」。
名前だけ聞くと「学校の博物館でしょ?」と少し地味に思われがちですが、実際に入ってみると驚くほど“良い意味で裏切られる”場所です。
館内には、明治の学び舎そのままの教室、どこか懐かしい木の床の香り、当時の教科書や調度品などが丁寧に展示されていて、シニア世代には懐かしく、子どもには新鮮で、三世代みんなが思わず足を止める不思議な魅力があります。
しかも、料金は大人600〜700円とお手頃で、見学時間も45〜60分ほど。
松本城から徒歩圏内という立地もあって、「せっかく松本まで来たから、もう一つどこか寄りたい」という旅のスキマ時間にぴったり。
この記事では、
- なぜ“思ったよりずっと面白い”のか
- 三世代で楽しめるポイント
- 松本城からどう組み合わせると効率的か
を、実際に現地で歩いた目線でわかりやすくまとめます。
「行ってよかった」と必ず思える場所なので、ぜひ旅プランに入れてみてください。
「国宝・旧開智学校」ってどんなところ?

旧開智学校は、1876年に建てられた擬洋風建築の木造校舎をそのまま保存した、全国的にも貴重な国宝建築です。
外観のデザインや木造の構造、内部の教室や廊下の雰囲気は、創建当時にできる限り近い形で残されており、明治の学校そのものを歩いているような体験が味わえます。
一方で、2021〜2024年の長期休館中に耐震・防災工事が行われ、建物の内部では見えない部分の補強や展示設備の更新が進められました。
これにより、当時の意匠はそのままに、現代基準で安心して見学できる環境が整っています。
展示室に並ぶ古い机や教科書は当時の資料を中心に構成され、昔の学校文化に触れられるのも魅力。
つまり、「本物の校舎の歴史」と「安全に見学できる快適さ」が両立しているのが、現在の旧開智学校です。
松本城から徒歩でも行ける『近さ』が魅力
旧開智学校が松本城観光と相性抜群なのは、何より“距離の近さ”が理由です。
松本城の北側駐車場に車を停めていれば、わざわざ車を移動させる必要もなく、そのまま歩いて向かえるほどの立地。
車ならわずか1分。
徒歩でも7〜8分ほどで到着するため、気候のよい季節なら散策を楽しみながら歩くのがむしろおすすめです。
松本城を訪れた流れのまま、ほとんど体力を使わず次のスポットへ移れる。
そして、 “意外に” 面白い。
これが、旧開智学校を“松本城とセットで訪れたい理由”の大きなポイントです。
校舎内はコンパクトながら見どころが凝縮されたつくり

館内の広さはそこまで大きくありませんが、写真のとおり展示室が1〜13まで続き、昔の教科書・机・学校資料・明治天皇御座所など、世代を問わず楽しめるポイントがしっかり揃っています。
動線もわかりやすく、1階から順路に沿って進むだけで、明治期の学校文化が自然と頭に入る構造になっているのが印象的です。
広すぎず、でも内容は濃い——
松本城観光の“ついで”とは思えないほど、充実した時間が過ごせる施設です。
シニア層が特に楽しめる見どころ
明治時代当時の学び舎へタイムスリップ
旧開智学校の校舎内は、松本城とは異なり館内では貸し出し用のスリッパを履いて歩くことができます。

旧開智学校の館内に入ると、まず目に飛び込んでくるのは「明治の学校そのまま」の雰囲気、
ではありませんが、ここから歩みを進め展示室へ向かうと、それぞれの部屋には多くの資料が並べられています。


「こんなの使ってたわ」「懐かしいなあ」と自然と会話が弾むことでしょう。
そして、展示資料を見終えると、次に現れるのは “実際の教室そのもの”。
ここは、展示というより“時間の止まった空間”に一歩足を踏み入れる感覚です。
ここから先は、旧開智学校の中でも特に人気の高いエリア。思わず足を止めてしまうはずです。

木の床、当時の机や椅子、教壇、窓——どれもが、昭和世代にも“懐かしさ”がじんわり染みてくる展示ばかりです。
木の机と椅子がずらりと並ぶ教室に足を踏み入れると、まるで明治時代の授業が始まる直前に迷い込んだような感覚になります。黒板の前には小さな教壇があり、床板の軋む音さえも“昔の学校”の雰囲気そのものを思い起こしてくれます。シニア世代には懐かしさを、また子どもたちには新鮮な驚きを与えてくれる空間です。
歴史校舎らしい“昔ながらの廻り階段”にもご注目
館内を巡っていると、次に目に入ってくるのが、この独特な形状の階段です。

今ではまず見かけない急角度の造りで、当時の校舎の建築様式を色濃く残した貴重な名残。そのまま残されている姿から、100年以上前の子どもたちの生活がふっと想像できる、そんな小さな感動ポイントです。

そしてさらに驚くのは、この階段の“2階側”には扉が付いているという点。

いまの建築基準から見ると少し不思議ですが、当時は「防寒」「防音」、そして「暖房効率を高める」ために、階段に扉を設ける校舎が珍しくありませんでした。
冬の冷気が階下から流れ込まないようにするための工夫であり、教室や廊下を少しでも暖かく保つための知恵だったのです。
急な階段、立ち止まるほど味わいのある木目、そして階段を仕切る扉──
どれも“昔の学校そのもの”を感じられるポイントで、旧開智学校の魅力を象徴する一角と言えます。
子どもが特に楽しめる見どころ
子ども連れ必見!実際に触れる「昔の教科書」
旧開智学校で、子どもたちがいちばんテンション上がるのがここ。

明治〜昭和初期に使われていた教科書がずらりと並び、しかもケース越しではなく、手に取って自由にめくることができるんです。
今の教科書とはまったく違うデザインや言葉遣いに、子どもはもちろん、大人も思わず「こんなの習ってたんだ!」と見入ってしまうはず。
表紙の色あせ方や紙の質感までそのまま残っていて、“本物に触れている”という特別な体験ができる貴重なスペースです。
家族で「この絵かわいいね」「こんな漢字あったんだ」と会話が生まれる場所でもあり、三世代で楽しめるポイントとして本当におすすめ。
松本城の歴史散策とはまた違う “教材の歴史” に触れられるので、旅のバリエーションもぐっと広がります。

子どもも思わず立ち止まる「講堂」は、“特別な空間”
展示室や教室をゆっくり巡った先に現れるのが、この「講堂」。

旧開智学校の中でもっとも華やかで、まるで“迎賓館”のような雰囲気をまとった部屋です。
天井のシャンデリア、色ガラスの窓、重厚な装飾──
教室とはまったく違う世界が広がり、子どもでも「あ、ここだけ空気が違う」と感じるはず。
当時は式典や校長先生の演説、来賓を招くときに使われた場所で、
「昔の学校にこんな豪華な空間があったの?」と素直に驚ける場所です。
広い赤じゅうたんのスペースもあり、思わず歩いてみたくなる“特別感”が子ども心を刺激します。(実施に歩くことはできませんが)
館内の最後にこうした空間があることで、親世代は歴史を、子どもは雰囲気を、それぞれの角度で楽しめる──
旧開智学校が“3世代向けスポット”と言える理由がここにあります。
松本城まで来たなら、旧開智学校は“ちょうどいい寄り道”
旧開智学校は、豪華すぎず、地味すぎず、“ちょうど良い満足感”が得られる稀有なスポットです。
明治初期の学校建築がここまで残っている例は全国でもわずか。だからこそ、世代を超えて楽しめる学びの場として価値があります。祖父母世代は懐かしく、親、子ども世代は新鮮に感じられる——そんな「希少な体験」を松本で味わえます。
そして最後は、ぜひ入口横のショップへ。

ここでは、旧開智学校オリジナルのノートやしおり、ポストカード、松本らしい木工品など、思わず手に取りたくなるグッズが並びます。館内で見た教室や展示物の余韻が冷めないうちに、小さなお土産を選ぶのも旅の楽しみのひとつ。価格帯も手頃で、子どもがお小遣いで買えるアイテムも多いのが嬉しいポイントです。
松本城観光の前後に、ほんの少し足を伸ばすだけで、旅の体験値はぐっと豊かになります。
“お城だけで帰るのはもったいない”——そんな風に思わせてくれる場所でした。
皆様の信州旅が、より深く、よりあたたかいものになりますように。
施設詳細は 旧開智学校公式サイト をご確認ください。




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