信州を“走り切る”二泊三日。名所を削らない贅沢縦断プラン
移動した分だけ、満足度が上がる信州旅
ここで提案するモデルプランは、特定の狭い地域で完結する、移動距離の短い一般的な信州旅とは異なります。
ただしその代わり、南信・中信・北信のそれぞれ信州観光の核となるエリアを、二泊三日で一気に巡り切るかなり贅沢な内容です。
「どうせ信州まで来るなら、有名どころを余すことなく全部見たい」
「一度の旅行で、後悔なく回り切りたい」
そんな方に向けて、あえて削らずに主役級の観光地だけを厳選したモデルコースとしてまとめました。
移動は多めでも、走る価値がある場所だけをつないでいます。
本記事では、実際の移動時間や立ち寄りやすさを踏まえつつ、
二泊三日という限られた日程で、信州を“満腹になるまで味わう”縦断モデルコースを紹介します。
このモデルコースが向いている人

このモデルコースプランは、中央道を使って長野県に入る旅行者を主な対象にしています。
具体的には、諏訪以南・名古屋方面、関東方面から車でアクセスする方を想定したルートです。
諏訪から松本、そして長野へと南から北へ進む流れは、移動距離を抑えながら主要エリアを無理なく巡れる構成になっています。
また、年齢や家族構成を限定しないのも、この旅程の大きな特徴です。
小さなお子さん連れの家族、親世代を含めた三世代旅行、シニア中心のゆったり旅まで、幅広い層に対応できる内容を意識しています。
一方で、流行りの写真映えや話題性を追いかける旅ではありません。
歩く距離や過ごしやすさ、立ち寄りやすさを重視し、「無理なく楽しめること」を優先しています。
さらに、高原や季節限定スポットに依存しないため、オールシーズン対応なのもポイントです。
天候に左右されやすい日でも満足度を下げにくく、途中には雨の日でも楽しめる立ち寄り先も組み込める構成になっています。
「せっかく二泊三日あるなら、県内の主要エリアをしっかり押さえたい」
そんな考えを持つ方にこそ、このモデルコースはフィットするはずです。
なぜ初日は「諏訪」から観光を始めるべきなのか

このモデルコースで初日を諏訪からスタートさせているのには、はっきりした理由があります。
中部圏・関東圏から中央道を使って信州に入る場合、諏訪エリアはまさに“信州の玄関口”とも言える立ち位置。
まず長野県に入ったらここで旅を落ち着かせることで、移動による疲れを最小限に抑えつつ、スムーズに旅を始めることができます。
また、旅は初日の印象で満足度が大きく左右されるものですが、諏訪を初日に据えるもう一つの理由が「宿泊地としての完成度」。
特に上諏訪温泉は、湖畔沿いに宿が集まり、夜になっても散策が楽しめる県内でも数少ないエリアです。
夕食後に諏訪湖を眺めながら夜風に当たる時間は、旅の中でも記憶に残りやすいひとときになります。
何もない場所に宿だけがあるのではなく、泊まった後の時間まで含めて楽しめる。
その点で上諏訪は、信州の中でも「一泊する価値が高いエリア」だと言えます。
このあと紹介する具体的なルートでは、移動時間と満足度のバランスを意識しながら、初日の諏訪をどう楽しむかを順に見ていきます。
一日目|初日は信州の玄関口・諏訪から。移動を抑えて“旅に入る”一日
諏訪大社 下社秋宮(しもしゃあきみや)で参拝からスタート
そんな信州の玄関口、諏訪地域に到着後、まず向かいたいのは下諏訪の『諏訪大社・下社秋宮』。

県外から足を運ぶ観光客が諏訪大社を訪れる場合、その多くが「上社本宮」を選びがちですが、実は下社秋宮から入ることで、落ち着いた参拝と周辺散策をセットで楽しめます。
立地だけで判断してしまうと、高速出口からのアクセスにやや難のある下社秋宮は候補から外れがちです。
ですがその判断はあまりにも勿体ないと、足を運んだ人だけが身に染みて感じることができます。
以下の記事では、なぜ下社秋宮が「立地の不利を補って余りある魅力」を持つのか、また忙しい旅程の中でもあえて足を運ぶ価値がある理由を丁寧にお伝えしていますので、ぜひチェックしてみてください。
上諏訪湖畔でアクティビティや散策を楽しむ
午後は上諏訪へ移動し、諏訪湖畔をゆったり散策。

足湯や間欠泉、湖畔の遊歩道など、歩くペースに合わせて楽しめるスポットが集まっており、体力に不安がある方でも無理がありません。
上諏訪散策の詳細は以下の記事で簡単にまとめていますので、よろしければチェックしてみてください。
そしてそのまま宿泊は、湖畔沿いの上諏訪温泉がおすすめ。
早めにチェックインして温泉で身体を休め、夕食後は徒歩ですぐの諏訪湖へ。
夜風に当たりながら湖畔を歩く時間は、旅の記憶に深く刻まれながら1日の疲れをしっかり癒してくれるはずです。
二日目|城と城下町、そして信州らしさを一気に味わう松本の一日
信州観光の“ど真ん中”、国宝・松本城
二日目は、信州観光の定番でありながら、満足度の振れ幅が大きい「松本」を軸に動きます。
朝は上諏訪から松本へ移動し、まずは外せない松本城へ。

松本城は、言わずと知れた日本を代表する国宝であり、小さなお子様からシニア世代まで、どの世代が訪れても心が震えるほど立派なお城です。
ただ、いざ子供やシニアの方と一緒に松本城へ行くとなると、「階段が急らしい」「どこから歩けば負担が少ない?」そんな小さな不安・疑問の声が多いのも事実です。
以下の記事では、松本城をより安心かつ安全に楽しむために知っておきたい、階段の段数や歩く距離、休憩場所などの情報から、最も景観を楽しめる駐車場からのおすすめルート、寒い時期のワンポイントアドバイスなどを網羅的かつ簡潔に分かりやすくまとめていますので、よろしければチェックしてみてください。
松本城のあとは、徒歩圏内で楽しめる街角散策へ。
このなわて通りや中町通りは、観光地でありながら歩くテンポがちょうどよく、世代を問わず楽しみやすいエリアです。

また、腹ごしらえもこの周辺で済ませれば、移動に追われることなく、松本らしい空気感をそのまま味わえます。
このエリアに散策へ来たならぜひ立ち寄って欲しいスポットを以下にまとめてありますので、参考にしてみてください。
圧倒的なわさびの生産量を誇る、大王わさび農場
午後は車で少し足を伸ばし、安曇野観光の名所「大王わさび農場」へ。

広々とした敷地を散策したのちに、独特の景観を楽しみながら名物のわさびグルメで軽く小腹を満たす時間はこれまた格別です。
夕方には長野市街地へ移動し、そのままチェックイン。
翌日の戸隠や善光寺周辺へのアクセスを考えると、二日目のうちに長野市まで入っておくことで、三日目の動きが一気に楽になります。
見どころを詰め込みすぎず、「歩く」「味わう」「次につなぐ」を意識した、バランスの良い二日目です。
三日目|戸隠で自然に触れ、善光寺表参道から参拝で締める
戸隠神社で神秘的な空間を体感
最終日は、長野市街に泊まったからこそスムーズに楽しめる、王道かつ完成度の高い一日です。
朝は少し早めに出発し、まず向かいたいのが戸隠エリア。

市街地から車で約40分ほどで、空気が一気に変わり、信州らしい自然と静けさに包まれます。
戸隠観光は、実はとても奥が深いエリアです。
有名な奥社参道だけを歩いて自然と空気を味わうも良し、時間と体力に余裕があれば五社を巡って戸隠信仰の世界観にじっくり触れるのも良し。
一方で、小さなお子様がいるご家族や三世代旅行の場合は、無理にすべてを回らず、その日の体調や天候に合わせて楽しみ方を選ぶのが、戸隠を気持ちよく楽しむコツでもあります。
年齢や体力に関係なく、それぞれのペースで満足できるのが、このエリアの魅力です。
戸隠の歩き方や五社巡りの不安点、実際に注意したいポイントについては、以下の記事でかなり詳しくまとめています。
こちらは、戸隠へ訪れる前に絶対に知っておいて欲しい有益な情報を詰め込んでいますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
旅の最後は、善光寺で美しく締める
戸隠を後にしたら、そのまま善光寺方面へ。

昼食は、善光寺周辺のお店から、気分に合わせて選べばOKです。
善光寺を訪れる前に、ひとつだけ先に確認しておきたいのが、「駐車場の位置」です。
善光寺は、車をどこに停めるかによって、参道の歩き方や仲見世通りの楽しみやすさが大きく変わります。
本堂に近い駐車場を選ぶと一見便利そうですが、その結果、参道を引き返す動線になってしまったり、食事や休憩のタイミングが取りづらくなることも少なくありません。
参拝とあわせて、参道散策・ランチ・カフェ休憩まで効率良く楽しむための駐車場選びについては、以下の記事で詳しくまとめています。
おすすめの飲食店や立ち寄りスポットも一緒に紹介していますので、善光寺観光の前にぜひチェックしてみてください。
善光寺は、三日間の旅を締めくくる場所として、これ以上ないほど「収まりの良い」終点です。
移動距離はあるものの、行程自体はとてもシンプル。
最後まで慌ただしさを感じることなく、信州らしさをきれいに回収できる旅になるはずです。
このモデルコースを起点に、信州旅はもっと広がる

諏訪から始まり、松本を経て、長野へ。
一見すると欲張りに見えるこの二泊三日のルートも、移動順と立ち寄り先を整理すれば、驚くほど無理なく、そして満足度高く回ることが可能です。
玄関口となる諏訪で旅のリズムを整え、城下町・松本で街歩きと食を楽しみ、最終日は戸隠と善光寺で信州らしさをしっかり味わう。
“ 効率の良い移動 ”を念頭に置きスケジュールを組むだけで、信州の王道スポットが一本の線としてつながっていきます。
今回のこの記事は、そのための土台となるルート提案です。
まずはこの二泊三日ルートを基準に、自分たちの旅に合うプランを組み立ててみてください。










コメント